アンネの日記 (1959年の映画)
アンネの日記 | |
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The Diary of Anne Frank | |
監督 | ジョージ・スティーヴンス |
脚本 |
フランセス・グッドリッチ アルバート・ハケット |
原作 |
『The Diary of Anne Frank』(1955年、戯曲、フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット) 『アンネの日記』(1947年、アンネ・フランク) |
製作 | ジョージ・スティーヴンス |
出演者 | ミリー・パーキンス |
音楽 | アルフレッド・ニューマン |
撮影 | ウィリアム・C・メラー |
編集 |
デヴィッド・ブレサートン ロバート・スミス ウィリアム・メース |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
1959年3月18日 1959年9月8日 |
上映時間 | 150分(179分) |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語、ドイツ語 |
『アンネの日記』(アンネのにっき、The Diary of Anne Frank)は、ジョージ・スティーヴンス監督・製作による1959年のアメリカ合衆国の白黒映画である。
概要
[編集]1947年に出版されたアンネ・フランクの著書『アンネの日記』は、1952年に英訳された。これをフランセス・グッドリッチとアルバート・ハケットは戯曲化し、1955年10月に『The Diary of Anne Frank』がブロードウェイで公演された。アンネ役はスーザン・ストラスバーグであった。舞台はトニー賞の演劇作品賞を受賞し、ピューリッツァー賞の戯曲部門も受賞した。本作品はこの舞台を元にして作られ、脚本もグッドリッチとハケットが担当した。
1958年3月5日から8月11日にかけて、アムステルダムで主要な撮影が行われた。追加の撮影は同年11月に行われた。
隠れ家の住人は実際の人々が全員登場するが、人々を支えた男性のクラーレルとコープハイスは、クラーレル、女性のミープとエリーは、ミープにそれぞれまとめられている。
第12回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門で上映された。第32回アカデミー賞では作品賞を含む8部門にノミネートされた。
ストーリー
[編集]話は戦後の1945年にオットー・フランクが隠れ家に戻るところから始まる。かつての支援者のクラーレルとミープがフランクに声をかけ、アンネが残した日記を手渡す。フランクは「1942年・・」から始まる日記を読みはるか昔のようだと回想を始める。
1942年、ナチスドイツのユダヤ人迫害から逃れるため、フランク一家は友人のファン・ダーンと共に自身の会社の後ろの家に身を隠す。隠れ家への入り口は本棚でカモフラージュをされた。フランク一家はアンネ・フランク、父のオットー・フランク、母のエディス・フランク、姉のマルゴット・フランクの4人。ファン・ダーン一家は、ファン・ダーン氏、ファン・ダーン夫人、息子のペーターの3人に猫のムーシー。のちに歯医者のデュッセル氏が加わる。
階下の社員に足音が聞こえないよう昼間は静かにすごし、社員が帰宅してから安堵の息をもらす、そんな隠れ家生活は2年に及んだ。人々は反目をしたり支え合ったりして生活をしていた。何かあったときは父のオットー・フランクが人々をまとめ、隠れ家生活を続ける。
会社に泥棒が入ったり、猫のムーシーの鳴き声に肝を冷やしたり、アンネの悪夢で悲鳴をあげたりと何度も危機が訪れる。
そんな中、アンネとペーターの間に恋愛感情が生まれ、二人は屋根裏部屋で語り合うようになる。戦争の終結やユダヤ人迫害に悲観的なペーターをアンネはいつも励まし続けた。
しかしユダヤ人迫害はやむことなく、隠れ家にいる人々への悲劇も足早に迫ってきていた。
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キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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NETテレビ旧版 | NETテレビ新版 | ||
アンネ・フランク | ミリー・パーキンス | 二木てるみ | |
オットー・フランク | ジョセフ・シルドクラウト | 早野寿郎 | 鈴木瑞穂 |
ファン・ダーン夫人 | シェリー・ウィンタース | 富永美沙子 | 中西妙子 |
ペーター・ファン・ダーン | リチャード・ベイマー | 仲村秀生 | 亀谷雅彦 |
エディス・フランク | グスティ・ユーベル | 寺島信子 | |
ファン・ダーン氏 | ルー・ジャコビ | 富田耕生 | |
マルゴット・フランク | ダイアン・ベイカー | 信沢三恵子 | |
アルベルト・デュッセル | エド・ウィン | ||
クラーレル | ダグラス・スペンサー | 小林清志 | |
ミープ | ドディ・ヒース | ||
不明 その他 |
木村幌 芝田清子 梶哲也 納谷六朗 作間功 国坂伸 半田晶子 | ||
演出 | 小林守夫 | ||
翻訳 | 山田小枝子 | ||
効果 | |||
調整 | |||
制作 | 東北新社 | ||
解説 | |||
初回放送 | 1969年11月30日 『日曜洋画劇場』 |
1972年6月25日 『日曜洋画劇場』 ※DVD・BD収録(約94分) |
受賞とノミネート
[編集]賞 | 部門 | 候補 | 結果 |
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アカデミー賞[1] | 作品賞 | ジョージ・スティーヴンス | ノミネート |
助演男優賞 | エド・ウィン | ||
助演女優賞 | シェリー・ウィンタース | 受賞 | |
監督賞 | ジョージ・スティーヴンス | ノミネート | |
撮影賞(白黒) | ウィリアム・C・メラー | 受賞 | |
作曲賞 | アルフレッド・ニューマン | ノミネート | |
美術賞(白黒) | ライル・R・ウィーラー、ジョージ・W・デイヴィス、ウォルター・M・スコット、スチュアート・A・レイス | 受賞 | |
衣裳デザイン賞(白黒) | チャールズ・ルメイアー、メリー・ウィルズ | ノミネート | |
カンヌ国際映画祭[2] | パルム・ドール | ジョージ・スティーヴンス | ノミネート |
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- ^ “The 32nd Academy Awards (1960) Nominees and Winners”. 映画芸術科学アカデミー. 2012年7月16日閲覧。
- ^ “Festival de Cannes: The Diary of Anne Frank”. カンヌ国際映画祭. 2012年7月16日閲覧。